ラブホで恐怖体験… その2

あれ？

彼女が歯を磨いている横で、素っ頓狂な声を出してしまった。

歯ブラシがない？？

別に歯ブラシなんて、変なところに持っていくわけはなし。

風呂場で磨いた記憶もなし。

確かに洗面所で磨いた記憶があり、
使ったあとは、そのまま洗面所に置いたハズ。
それも、彼女のと一緒に置いたのだから間違いない。

しかし、自分の歯ブラシだけ忽然と姿を消していた…

部屋中捜しても見つからず、
仕方なく、朝食を買いに外にでたときに
一緒に買ってきたのだが、どうも納得がいかない…

朝食を買いに行った時も雰囲気がおかしかった

なんだかいっぱい食べたいねー！
なんて話をしながら、宅配ピザを頼んだ…
そして、寿司を買い、牛丼を買った。

ざっと4人分…

そう、あと2人いたんだ…


当然、全部など食べられるわけもなく、
残すハメになったんだけど…

ふと窓を開けて、ベランダの外を見た…

「歯ブラシがある！」

明らかに、自分が使ったやつだ。

彼女は捨ててないという。
確かに、捨てる理由もない。

自分が捨てた記憶もない…


身の毛がよだった…

TVが勝手につき…
ランプを消させてもらえず…
歯ブラシが消え…
そして、人の動く音…

明らかにおかしい。

そう思ったとき、彼女が口を開いた…

「もしかして、昨日の夜、ビニールの音聞いた？」

続く…